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顧客との接触NG、生保販売員の苦悩 誌上座談会|従来どおりのやり方は通用しない

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コロナ禍で保険営業は既存の手法の見直しを迫られた。どう活路を見いだすか。現役販売員に聞いた。

写真はイメージです(kou/PIXTA)

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新型コロナウイルスによる不安の高まりで、生命保険を見直す人が出た一方、そうした顧客に商品を勧める販売員も、従来のような顧客と対面で接する販売スタイルの見直しを迫られた。

コロナ禍で営業現場はどう変わり、環境急変にどう対応したか。現役販売員4人に聞いた。(個別の取材を基に座談会形式で構成)

[参加者PROFILE]  
Aさん…大手生保職員(30代男性)
Bさん…大手生保職員(30代女性)
Cさん…保険ショップ幹部(50代男性)
Dさん…外資系生保職員(40代男性)

売り上げが半分以下に

──新型コロナで保険営業の収益環境はどう変わりましたか。

A 4〜5月の自粛期間中は通常のような営業活動ができず、会社全体では売り上げが昨年比5割以下に落ち込んだ。緊急事態宣言の解除後はその反動で、昨年比2倍以上のペースに売り上げが回復したが、年間を通してみると、やはり売り上げは落ちるだろう。

販売員の中には、顧客と直接会わずにオンラインで営業することに抵抗を感じる人がいまだにおり、そういう人は売り上げが戻っていない。コロナ禍でお客様の収入の見通しが不透明になっていることも保険販売には逆風だ。

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