物も人も動かない… 「ドライバーが消える日」 トラック、タクシー、バスは深刻な人手不足だ

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2024年4月から残業時間が規制され、ドライバー不足に拍車がかかっている

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「2024年問題」が懸念される4月まで約1カ月。トラック、タクシー、バスはいずれも人手不足が深刻だ。
『週刊東洋経済』3月2日号(2月26日・月曜日発売)の第1特集は物も人も動かない ドライバーが消える日」。全国で滞る物流や人流の最新事情をリポートし、その処方箋を探る。

【配信予定】2月26日(月)    
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残業は年間960時間までが上限に

時間外労働の上限規制でトラックドライバーが不足する「2024年問題」。2019年4月の働き方改革関連法施行を受けて、企業は長時間労働の是正を迫られた(大企業は2019年4月、中小企業は2020年4月から)。

例外的に猶予されていた自動車運転業や建設業、医師なども、5年間の猶予期間を経て今年4月1日から適用される。

週刊東洋経済2024年3/2号は「物も人も動かない ドライバーが消える日」。書影をクリックするとAmazonサイトにジャンプします。バックナンバー常備店はこちら、定期購読申し込みはこちら

トラックのドライバーの場合、残業は年960時間を超えてはいけない。

同日に改正される改善基準告示によって、1日の休息時間(インターバル)も義務づけられる。現行は継続8時間だが、改正後は継続して11時間を空けなければならない(下限は9時間)。ほかに1年の拘束時間は原則3300時間(現行は3516時間)、1カ月の拘束時間は原則284時間(現行は293時間)なども、それぞれ求められる。

もともと”3K労働”、”ブラック職場”などと揶揄され、なり手不足で頭打ちだったところに、2024年問題が加わる。高齢化も進んでいる。ドライバー不足に拍車がかかるのは必至だ。

次ページ足りないのはトラックドライバーだけではない
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