有料会員限定

「株式会社」の歴史には「暗黒の100年」があった ヤバい会社を生み出し続ける、株式会社の欠陥

✎ 1〜 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 42 ✎ 最新
拡大
縮小
会社法のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
【情報提供をお願いします】東洋経済ではあなたの周りの「ヤバい会社」「ヤバい仕事」の情報を募っています。ご協力いただける方はこちらへ。

会社の社長と話をする機会が多い。まあ、ジャーナリストだから当然ではある。

で、感じるのは若い世代ほど、真面目(まじめ)に経営に取り組んでいるケースが多いということだ。

思うに、ネット社会となって、小さなミスも瞬時に広がるため、きめ細かな会社規定や顧客対応、従業員教育が求められているからだろう。

だが一方で、大きな問題にはあまり目が行っていない。

私は社長の名刺をしげしげと見ながら、こう質問する。

「で、社長、何で御社(おんしゃ)は株式会社なんですか?」

社長の表情が固まる。

「えっ。何でって……。うーん、何でかなあ」

首を傾(かし)げて考え始める。

「社長、ほかの方法もありますよね。何で株式会社にしてるんでしょうか?」

「いや、うちの規模だと、普通は株式会社じゃないですかね」

そう言って苦笑いする。

うむ。やはり答えになっていない。いや、それでもいいのである。なぜなら、私もこの問いに対する完璧な答えを持ち合わせていない。

だから、一緒に考えたい。

関連記事
トピックボードAD
トレンドライブラリーAD
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
東洋経済オンライン有料会員のご案内