社会人の学び直し「時間ない」と悩む人がすべき事 リスキリングのマトリックスを基に方向性を整理

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忙しいビジネスパーソンがリスキリングをするためのノウハウを伝授します(写真:EKAKI /PIXTA)
ChatGPTをはじめとする生成AIの登場が、ビジネスパーソンの働き方、キャリア形成において大きなインパクトを与えています。
リスキリング(社会人の学び直し)の必要性も叫ばれていますが、忙しくて時間が捻出できない人は少なくありません。「継続的なリスキリング」を実践するためにはどうすればいいのか。AIビジネスに詳しいパロアルトインサイトCEOの石角友愛氏が解説します。

※本稿は石角氏の新著『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』から一部抜粋・再構成したものです。

人によって異なるリスキリングのアプローチ

リスキリングを実行する際に必要な要素が3つあります。それは以下です。

①時間の捻出

②持続力の捻出

③費用の捻出

時間の捻出について考える際には、リスキリングにどれくらいの時間を要するかの指標を持っている必要があります。リスキリングというと、大学院に通わなくてはならないとか資格を取得しなくてはならないなどと考えてしまいがちです。

しかし、リスキリングの方向性はそれだけではありません。比較的短期で手に入れられるスキルもあります。「リスキリングを進めよう!」と決意しても、自分が現在置かれている立場や環境によって、一人ひとりの時間、リソース、サポート環境など制約が異なるため、まずはその都度最適なアプローチを選択する必要があります。

重要なのは、自分の現状を正確に把握し、置かれた状況に合わせて柔軟にリスキリングの方向性や計画を調整することです。そこで私が作成したリスキリング・オプション・マトリックスを基に整理していきましょう。

(出所:『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』)
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