東大に「推薦で合格した人」の独学法が凄すぎた 「学びの質」をこんなに左右する目的意識の違い

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小
東大の中でも一目置かれている「推薦組」の独学法とは、どんなものなのでしょうか?(撮影:尾形文繁)
「東大に入学して、驚きました。まわりの東大生たちは、勉強にかぎらず、語学、プログラミング、スポーツ、芸術など、いろいろな分野でやたらと上達が速いんです」
そう語るのが、2浪、偏差値35から奇跡の東大合格を果たした西岡壱誠氏。でもそれは、彼らに「才能がある」ということではないといいます。
「100人以上の東大生に勉強法を聞いて、確信しました。彼らが優れているのは『才能』ではなく、『独学の方法』です。その方法を使えば、誰でも、どんなことでも圧倒的に上達できるようになる。実際、もともと偏差値35だった僕自身も、その方法で東大に受かりました」
そんな独学の方法を解説した40万部突破シリーズの新刊『「学ぶ力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大独学』が刊行されます。ここでは、著者の西岡氏に「東大に推薦で合格した人たちの独学法」について解説してもらいます。
こちらから、本書の「はじめに」を試し読みできます

東大の中でも「推薦組」は別格

東大の中でも、「この人たちは別格だよね」「すごい人ばっかりだよね」と一目置かれている人たちがいます。

「学ぶ力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大独学
『「学ぶ力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大独学』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

それは、東大に推薦で合格してきた、毎年100人に満たない東大生たちです。

東大の推薦入試において、勉強ができることはただの前提でしかありません。大学入学共通テストの成績はもちろん評価されますが、それに加えて、高校時代の課外活動や学術的な実績(例えば、高校時代に論文を書いて評価されたとか、地域に貢献する活動をしたとか)が評価されます。

実際の入試の現場では、さまざまなテーマについてのグループディスカッション、自分の今までの活動のプレゼン、さらに学部によってはなんと直接、東大教授陣と面談をすることになります。

つまり、東大の教授が直接、「この生徒は東大にふさわしい人材だ」と認めた学生しか合格できないというわけなのです。

次ページ「どうすれば合格できるか」情報がほとんどない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT